いきなりですが、この写真を見てください。
僕はとても美しいと思って写真を撮りました。

この写真は、高速道路のとあるパーキングエリアの男子トイレの窓で、たまたま立ち寄ったところ、あまりにも美しいと思い撮影したものです。
トイレの外の植栽と木漏れ日が、モザイクガラスによって[ぼかされて]います。モザイクガラス越しでなくても、それ単体でもきっと美しいことでしょう。しかし、それを抽象的に[ぼかす]ことで、ハッとする美しさをまといます。
僕たちの仕事は、これに近いものがあるなと考えています。
日々の暮らしはそれだけで、かけがえなく美しく、固有で、ワンアンドオンリーであることには間違いありません。しかし、その暮らしに、僕らのデザイン(もしくは抽象化、もしくはぼかし)が入ることで、美しさに気づけたり、当たり前にハッと気づくことができたら、それはとても大きな価値ではないでしょうか。
その小さな気づきのために、僕らは懸命に日々創作活動をしていると言えるかもしれません。